EclipseのGradleプロジェクトでJMockitを使う設定をする
公開日
Javaの開発で使うツールと言えば、EclipseとJUNITは絶対にはずすことができないのですが、さらに流行りのJMockitを使ったモックテストを作るためのセットアップをしました。
JMockitはJavaで書かれたクラスのメソッドやら変数やらのほとんどすべてをモック化することによって、簡単にやりたいテストを作れるようにするためのライブラリです。
JMockitのインストールは難なくできそうに思えたのですが、案外調べる時間がかかってしまったので、今回やった作業手順をまとめたいと思います。
Gradleで開発
私は最近になってプロジェクトのビルドに使うツールを、AntからGradleへ切り替えてます。
EclipseでGradleを使うにはGradleプラグインを追加でインストールするだけでよく非常に簡単。
しかもPleiades All in One Eclipse 4.5 Marsだと、すでにGradleを始めるためのプラグインが導入済みだったりします。
しかしながら、EclipseとGradleの組み合わせでJMockitを使う場合、ハードルが少し上がります。
問題点を整理
JMockit自身にEcplise+Gradleの組み合わせでセットアップする手順があればよかったのですが、まずこれについては記載はありませんでした。
そこでWEB検索をしたところ、ほぼそのままですが以下のサイトにGradleの設定が提案されており、この設定を参考にさせていただきました。
- 記憶永続化用のメモブログさん
gradle + jmockitでjava.lang.IllegalStateExceptionって出たので対応
ここで紹介されている設定だと試行錯誤の末、残念ながらEclipse上で正しく反映できなかったので若干手を加えました。
セットアップ方法
出来てしまえば、たいしたことはやっていないのですが、今回作ったbuild.gradleは以下になります。
JMockitについての設定は参考サイトで提案された記載そのままで、JMockitを使うためのポイントはクラスパス設定においてJMockitをJUNITよりも優先的に参照させることらしい。
このファイルを使ったGradleプロジェクトをセットアップすれば完成。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 |
apply plugin: 'java' apply plugin: 'eclipse' repositories { jcenter() } configurations { jmockit } dependencies { jmockit 'org.jmockit:jmockit:1.21' testCompile configurations.jmockit.dependencies testCompile 'junit:junit:4.12' } test { sourceSets.test.compileClasspath = configurations.jmockit + sourceSets.test.compileClasspath sourceSets.test.runtimeClasspath = configurations.jmockit + sourceSets.test.runtimeClasspath } |
EclipseでJMockitライブラリを使えるようにする
上記build.gradleファイルでは2行目にてEclipseでJMockitを使うためのeclipseプラグイン定義を追加しており、これがあればEclipse上でJMockitを使うための準備が整います。
このbuild.gradleファイルを使ってEclipse用のプロジェクト設定ファイルをセットアップ。
これにはEclipse上でのGradleタスクビューにあるeclipseタスクを実行するか、あるいは以下のgradleコマンドを実行します。
1 |
gradle eclipse |
Eclipseのプロジェクト設定ファイルが出来たら、プロジェクトのリフレッシュ(F5)によって参照ライブラリー一覧へJMockitが追加になっていると思います。
ここまで出来たら、あとはライブラリのバージョンアップなどない限りは特にすることはなく、モックテストの開発を始める準備は整ってます!
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