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UIデザインの教科書

 公開日     更新日  2014/09/23

   

UIデザインの教科書 マルチデバイス時代のサイト設計-アーキテクチャからUXまで
というタイトル通り、マルチデバイスへ対応するためのWEBサイトを設計する際のアーキテクチャ設計からUXデザインに至るまでの間にやっておかなければならないポイントについて書かれた書籍を読んでみました。

 書籍紹介に記載のあるように、内容は大きく3章構成となっています。

  1. Webサイトアーキテクチャ – 構造について
  2. デバイスインタフェース – デバイスについて
  3. エクスペリエンスデザイン – 理解と体験、デザインの追従について

Webサイトアーキテクチャ

従来、Webサイトを設計するために、ページ内のデザインに関わる
「平面的なグラフィックデザイン」「技術的専門性」がアーキテクチャとされていたが
本書では更に、「立体的な構造」もWebサイトのアーキテクチャ設計に関する
要求事項であるとしています。

立体的な構造としては、次のような観点に分類して、
それぞれ考えなければならない構造の表現方法について論じられています。

  • ページ間の関係性
  • ページナビゲーションのための手段
  • ルールによる一貫性

ここで構造の表現については、一般的なサイトの事例をピックアップして
マーキングすることによって伝えたいことを引用するという流れが続きます。
具体的な事例が紹介されているので、伝えたいことのイメージが理解しやすい
と思います。

また立体的な構造についてのサイト設計にて発生する「わからないこと」について
要点を絞って著者の考えをまとめてある点は、とても参考になります。

デバイスインタフェース

近年Webサイトの出力先として、スマートフォンなどPC以外の様々なデバイスが
増えてきている点を踏まえて、デバイスごとの
「物理的な制約」「使いやすさ」「インタラクション」について整理されています。

この章に記載されている事柄については、特に目新しい事があるのではなく
他の書籍でも取り上げられているような内容となっているようです。
ただし、この書籍においては前章に引き続き一般的なサイトの事例を織り交ぜて
紹介していることにより、理解度が良いのだと感じました。

エクスペリエンスデザイン

Webサイトの立体的な構造設計や、インタラクティブなインターフェースが主流になった
次にやるべきこととして、デザイン段階での理解度の向上と、デザイン自体の検証手法
について紹介されています。

この章の内容も前章に引き続き、残念ながらエクスペリエンスデザインに関する
一般的な書籍の内容と大差はありませんし、内容自体はインターネット上で
「エクスペリエンスデザイン」で用語検索した結果をみても同様の知識を得ることが
できるように思います。

読んでみて思うこと

本書を読んだ感想として、特別な内容はとくに記載されていなかったのだと思ってます。
とは言え、全体を通して好きな図を好きな配置をした構成により、読者が理解しやすい
流れになっていたのですが、これは書籍という媒体の良い点なんだと思います。

そもそも論となってしまいますが、私が本書を読見たいと思ったきっかけは
自分のWebサイト設計をどのように改善しようかという、見直し観点を探る目的がありました。
そのため本書への期待としては、一般的なサイトを引用したUXデザインの解説も
大事ではあるのですが、それだけだと満足ではなく、本当は実際のサイト設計に役立つ
コーディング例や便利なライブラリ紹介といったような、いわゆる実装面での話のほうも
あったら良かったなと思いました。
ただしコレに関しては、タイトルからUX部分だけにフォーカスしているのだなと、
読み終わってから納得しました。

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