HTML5 HACKS
公開日 更新日 2014/11/16
目的はHTML5の可能性を追求
この書籍を手にとったそもそものきっかけは、Node.jsに関する記載がある書籍を探していたから、という理由でした。
それから1ヶ月経過してしまいましたが、ようやく全体を読み終わりました。
読み始め当初はHTML5についてあまり知識もなかったこともあり、まず知識を手に入れようという懸案があったのですが、その後AngularJSやjQueryを使った開発の勉強を始めていて、それなりにHTML5と、その周辺のWEB状況はわかってきています。
そういった感じで、読み出しでの期待が当初から変わってきたため、読んでみて振り返ると少し期待する内容と違ったような気がしました。
HTML5の基礎知識としての活用と思われます
期待する内容と違っていたとはいえ、たとえAngularJSなどの便利なライブラリを活用した開発だったとしてもベースとなるHTML5の知識が全く要らなくなるというようなことはないため、基礎として得るものはありました。
書き方として専門書のよくあるパターンになるのですが、例えば従来からあるHTMLの復習から予備知識を再学習するというような内容の章がくっついていた場合、前半部分は読まないで飛ばしてしまいます。
しかしながら、この書籍には復習的な内容はなく、終始HTML5ならではの使われ方に徹していて、最後まで新しい話題がずっと続いて飽きませんでした。
しかもチュートリアルとしてのサンプルがふんだんに紹介されているので、どういう説明なのか文章でわかりにくい場合でも、続けて載っているサンプルを読んでみると納得できるということがよくありました。
HTML5の学習するための書籍の1冊になることを想定してるんだと思います。
残念ながら参考書としてはわかりにくかった
私はよく目次だけ覚えて、知りたい情報があった時に目次から探すのですが、この書籍はどうも目次の作りが良くないと思います。
というのも、大項目にカテゴリ、小項目に具体的なテクニック、という2段階の章立てになっているのですが、カテゴリを読んでもテクニックを言い表していない、またテクニックをまとめても、カテゴリにはならないといったチグハグさが馴染めませんでした。
オライリーの書籍には、書籍の出来が和訳の出来に直結することがよくあることなのですが、内容は充実してたし訳さえ良ければ問題無いと思うといたたまれない気持ちになります。
そういう意味で、第2版が出るなら、抜本的な改善が期待できるんじゃないでしょうか。
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