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果しなき流れの果に

 公開日     更新日  2014/11/16

 

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ちょっと前に読んだBEATLESSで、その存在を知ったSFマガジンにて掲載されていたSF小説のランキングから、同じくランク上位の本書を読んでみました。

時代を感じさせない内容にびっくり

読んでみて一番の驚きは、単行本としての発行が昭和41年(1966年)であるにもかかわらず、扱っているSF世界が今出回っているSF小説のどれとも肩を並べる出来という点。

扱っているジャンルが単にタイムトラベルという点であれば、よくある「過去の改変」を可能にするかどうかという議論をよく目にするのですが、この小説で扱っているタイムトラベルはどうもそういう議論にもつれ込むどころか、もっと高次元を目指してる感じがしました。
というよりも、素人には追いつけない独自の世界観を構築したっていうところが、SFというある意味自由な発想を形にするジャンルをしゃぶり尽くすという気迫を感じました。

最初と最後は理解できた!

いつも小説は帰宅途中の電車の中で読むように決めているのですが、どうも途中の段落は眠い状態で読み進めると理解できないかなり飛躍感のある流れだったように思います。
解説サイトがあれば嬉しいかなと、Wikipediaを始め色々検索しては見たのですが、全容を理解したと宣言してるようなサイトがないような気がします。

ということで間はどうにも話がぶっ飛びまくっているけど、それにしても最初の導入部分と最後さえ話が繋がりさえすれば、それなりの満足感を得られたと思います。

検索してみたところ、2回読むと理解が進むという方もいらっしゃるようで、また機会があれば再読してみないといけないかもしれませんね。

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